「私は散る花にはなりたくない I am TREE」
去年、1年間韓国のガールズグループに新たなブームを起こしたAOA。
AOAは去年、Mnet主催のガールズグループ共演番組「Queendom」の第２次共演でブラックスーツ姿で登場し、MAMAMOOの「Egotistic」を披露。ガールズグループのユニフォームとも言われるミニスカートの代わりにブラックスーツを選んだ。彼女たちはステージで「私は散る花にはなりたくない。 I am TREE」と宣言。パワフルで完璧なパファーマンスで視聴者を圧倒した。AOAの本舞台は以降、韓国国内だけではなく海外でも大ブームになり、現在ユーチューブ視聴回数は450万回数に至る。
AOAがMAMAMOOの「Egotistic」をカバー
去年AOAが強打したスタイルを現在、韓国では「モップム」という。「モップム」とはカッコよくて美しいことを指す新用語。可愛くてセクシーな人形のようなスタイルではなく、自分のスタイルは自分で決める、「個性」を重視する新たなスタイルを「モップム」という。
最初、ガールズグループが短いミニスカートの代わりにスーツパンツ姿で登場した時、女性ファンの間で使われた用語だが、近年はスーツ姿に関わらず、女性アーティストが自ら自分のスタイルを楽しむことを「モップム」と呼ぶようになった。
AOA
去年「モップム」のアイコンとして注目されたAOAは「Queendom」の放送後、新アルバム「Come See Me」を発売、月狩りハンターの新たな「モップム」コンセプトに挑戦した。
MAMAMOO
「モップム」を語る際、欠かせないもう一つのガールズグループがいる。MAMAMOOだ。AOAが大ブームを起こした「Egotistic」は本来MAMAMOOの曲。デビュー初期から実力派ガールズグループとして活動したMAMAMOOは４人のボーカル、４人のラッパー、４人のダンサーで構成されたグループと言われるほど、実力派グループである。ビジュアルも、既存のガールズグループのセクシーで可愛いコンセプトと違って、アルバムごとに異なるスタイルを披露。去年12月には新曲「HIP」を発売。また新たな「モップム」コンセプトを披露した。
MAMAMOO 「HIP」MV
ファサ
MAMAMOOの中でも特に「モップム」の主役はメンバーのファサだといえるだろう。独特なビジュアルとスタイルで有名なファサは、去年、空港に「ノーブラファッション」で登場、話題になった。その他にも下着が見える「ヒップスラングパンツ」ファッションを演出。ネットで大きな議論を呼んだ。しかしファサは自分のファッションについて「狙ったのではなく、ただ楽だからです」「（他人の視線を）意識することがうわべを飾ることで、目立ちます。自然に、楽に考えました」と述べた。
ビリー・アイリッシュ
KPOP業界を強打した「モップム」はしかし、韓国だけではなく、世界的に権威がある「グラミー賞授賞式」にも浸透した。2020年のグラミー賞で５冠を獲得したシンガーソングライター、ビリー・アイリッシュはグラミー賞に緑色の髪色とオーバーサイズのファッションで登場。普段も独特なファッションを楽しむビリー・アイリッシュはあるインタビューで「私は人と同じ格好をして、どんな意味があるの？もうそういう格好をしてる人がいるんなら、自分なりの格好をすればいいのよ。何が欲しいか、どんな人間になりたいか、何を着たいか、誰みたいに見られたいか、私はいつもわかっている」と自分自身のスタイル、個性を重視する自分の哲学を述べた。
ビリー・アイリッシュ インタビュー
K-POPからグラミー賞まで、女性アーティストの間に静かに始まった新たな動きが、今後どんな新たな変化を見せてくれるのか。「モップム」にいま多くの注目が集まっている。
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