「2023 MAMA AWARDS」でみごとにMCを務めたチョン・ソミに単独インタビュー! ハイヒールを脱ぎ捨てる演出に隠されたメッセージとは? 「パワーENFP」で知られる明るい性格の裏に隠れた真のパーソナリティも明らかに

JEON SOMI(チョン・ソミ) EVENTS
JEON SOMI(チョン・ソミ)

TWICEを誕生させたオーディション番組「SIXTEEN」、プデュシリーズの元祖となる「PRODUCE 101」、I.O.Iとしての活動を経て、現在はソロアーティストとして大活躍中のJEON SOMI(チョン・ソミ)

今回、音楽授賞式「2023 MAMA AWARDS」で来日した彼女に、K-POP monsterが単独インタビュー! 熱狂のパフォーマンスのビハインドから、音楽に対する情熱、彼女の真のパーソナリティが垣間見えるエピソードまで、ソロアーティスト・JEON SOMIについてより深く知るための質問をたっぷり尋ねてきた。

二度目となる「MAMA AWARDS」MCを務めた感想は?

――本日はよろしくお願いします! まずは自己紹介をお願いします。

K-POP monsterをご覧の皆さん、こんにちは。私はJEON SOMIです。ソロアーティストで、“韓国歌手です!(日本語)”

――昨年に引き続き二度目となる「MAMA AWARDS」(音楽授賞式)の司会を務められましたが、いかがでしたか?

昨年一度(MAMA AWARDSのMCを)経験したので、今回はあまり緊張せずに楽しくMCをすることができたと思います。ただ今年はステージもしなければならなかったので、それだけが少し難しかったと思います。ステージもうまくこなさなければならなかったし、MCもうまくこなさなければならなかったので、頭の中が少し複雑で落ち着かなかったこと以外は、全てが順調でした。本当に楽しかったので、来年を心の中で少し期待しています(笑)

――明るいエネルギーがあふれる進行がとても心強かったです。ソミさんのおかげでMAMAがさらに華やかなものになっていたと思います!

わぁ、ありがとうございます。私がやるべき役割がそれだったから、MCとして選ばれたんじゃないかなと思いますし、これからもそういうエネルギーを与えられる場があれば、私はいつでも!

――MCとして活躍するソミさんの姿、これからもたくさん見たいです!

MAMAで披露した圧巻のステージの裏話を公開! 泣きそうになりながらステージに上がっていた・・! ハイヒールを脱ぎ捨てる演出に隠されたメッセージとは?

――では次に、MAMAのステージに関する質問です。今回披露された「The Way」という曲は、これまで大衆の前であまり披露してこなかった曲だと思うのですが、今回この曲を選曲した理由はありますか?

私の大好きな曲でもあり、この曲を歌うと不思議と涙が止まらなくなるんです。聴いたり歌ったりするたびに涙が出る曲なので、この曲を本当に心から歌ってみたかったし、とてもいい曲なのに知らない人がまだ多いようなので、東京ドームという大きな舞台、そしてMAMAという大きな機会を利用して、自分なりに「The Way」をお見せしたかったんです。靴を脱ぐパフォーマンスまで加えてみたら、「The Way」がより上品な曲、素敵な曲として見られるようになったようで、とてもうれしいです。

――ハイヒールを脱ぎ捨てる演出、本当にかっこよかったです。どんな意味が込められた演出だったのでしょうか?

走ろうと思って。「The Way」をうまく表現するために、ステージに上がる直前まで憂鬱な音楽をずっと聴いていたんです。憂鬱なことをずっと考え続けていたので、ステージに上がった時、醜い表情が出るくらい泣きそうでした。それでは歌が歌えないので、とりあえず我慢しながらやったのですが、靴を脱ぐことでその感情線が切り替わって、また走って遊びたい、爽快に走りたいと思って脱ぎました。そこで爽快感を表現した後、「Fast Forward」で緊張感と荒々しさを再び取り戻す、というのが、私がシミュレーションしていた構成でした。

――今回の来日で楽しみにしていたことはありますか?

実は「The Way」を歌うことでした。たくさんのダンサーとパフォーマンスするのもいいんですが、「The Way」を歌えるのが本当に楽しみでした。靴を脱いで走り出すの、いいじゃないですか。

――それほど心を込めたステージを日本で披露してくださって、一ファンとしてとてもうれしいです。ソミさんのアーティストとしての情熱に感動しました。

ありがとうございます。

実妹とのエピソードも!

――今回、妹さんと一緒に来日されたと聞きました。一緒に日本を楽しむことはできましたか?

MAMAの翌日に半日だけ時間があったので、妹と出かけました。何せ妹が少し気難しい性格なので、連れて行くのがちょっとストレスでした(笑)LOFTに行ったり、文房具屋に行ったり、ヴィヴィアンウエストウッドにも行きたがっていたのですが、連れて行けなかったのがちょっと残念ですね。

――お話を聞く限り、妹さんはソミさんと正反対の性格のようですね。

はい(笑)大きく見ると正反対で、私は外向的、妹は内向的ですね。でも、二人とも面白いのは共通しています。妹はクールなポイントもあるんですが、そんな姿がなかなか自然に出てこないんですよ。

好きな日本アニメは?

――日本アニメがお好きだと記憶しているのですが、今も見ていますか? また、好きな作品はありますか?

実は、「君の名は。」を見るまではアニメにあまり興味がなかったんです。小さいころから「ケロロ軍曹」とか「クレヨンしんちゃん」とかは好きでたまに見てはいたんですけど。でもある時「君の名は。」を見ろと言われて、見てみたら感動したんです。それから今度はジブリを見ろ見ろと周りの人にすごくおすすめされて、わかったわかったという感じで一回ずつ見てみたら、そのたびに強烈に心に残るんですよ。シリーズもののアニメというよりは、そういったアニメ映画作品を結構見てきました。

――ジブリをご覧になってきたんですね。中でも特に気に入った作品はありましたか?

一番最近出たあの映画!

――「君たちはどう生きるか」ですか?

そうそうそうそう! それが印象的でした。

クリスマスの予定はまさかの・・

――話は変わりますが、もうすぐクリスマスですね。今年のクリスマスの予定はありますか?

はぁ・・(深いため息)クリスマスツリーを撤去しようと思います。どのみち見る人もいないし、撤去撤去。

――(笑)去年のクリスマスはタンフル屋でのエピソードが印象的※でしたが、今年も去年のようにどこか楽しいところに外出したりはしないのですか?

※ソミの去年のクリスマスのエピソードはコチラ↓

当時もただ家族と過ごしていたら、妹がタンフルが食べたいと言ったので私がおつかいに行ったんです。それも外出ではあるんですけど、特に何をしたわけでもありませんでした。今年も特に何かすることはないと思います(笑)

――クリスマスも平凡な一日として過ごすのですね。

はい(笑)何事もなかったように。

――私もそのつもりです。

ですよね? みんなそうあるべきですよ(笑)あ、でも、キャロルは出ます。去年作ったキャロルがあるんです。コラボのような感じで、軽くリリースすると思います。

「パワーENFP」で友人が多いことで知られるソミが、友達作りのコツを伝授!

――次の質問です。 「パワーENFP※」の代表として知られるソミさんですが、最近新たに仲良くなった芸能人はいますか? また、仲良くなりたいと思っている人はいますか?

う~ん。私はすでに今の友人たちで満足していると思います。“満足。大満足。”(日本語)

※人の性格を16タイプに分類する性格テスト「MBTI」のタイプのひとつ。ENFPは、エネルギッシュで好奇心旺盛、外部とのつながりを楽しむ、コミュニケーション能力が高い、感受性が豊か、リアクションが大きいといった特徴があるといった特徴を持つとされている。

――素敵なご友人に囲まれているんですね。そういえば、ある番組で少女時代のテヨンさんと仲良くなるのに苦戦している、とおっしゃっていましたがその後どうでしたか? 無事仲良くなれましたか?

オンニの連絡先は元々持っていて、実は連絡はいつもしていたんです。テレビだからそう言っただけでした(笑)私もそれなりに恥ずかしがり屋なので、そんなに急激に距離を詰めることはできないけど、たまにああやって自然に会える機会があると、もっと仲良くなりたいですね。

――そんなソミさんが、友達作りや人間関係に悩んでいる人にアドバイスをするならば?

絶対に、「話をよく聞く側」になる必要があると思います。自分から先に近づいてこんにちはと明るく挨拶した後、相手の話を聞いてあげていたら、向こうから心を開いてくれて、早く仲良くなってくれましたよ、私と。

――ソミさんが言うと説得力がありますね。読者の方の参考になると思います。私も参考にさせていただきますね。

ぜひ。よく聞いてあげる人になれば、みんな好いてくれますよ。

困難に直面した時、どうやって乗り越えてきた? 明るい一面の裏側で彼女が抱えていた痛みとは

――若くして多くの経験を積んできたソミさんは、困難に直面することも多かったと思います。くじけそうな時、どんなことを考えながら困難を乗り越えてきましたか?

それは未だに私の課題でもあり、わからない部分が多いです。わかりそうなんですが、つらい時になるとやはりわからなくなるんです。これはすごく難しいんですけど、今まで本当に辛かったこともすごく多くて。私は明るい性格であるぶん、周りと自身の苦労を分かち合いたいスタイルではないんです。だから、私一人で苦しい思いをしたことがすごく多いです。

でも、なんだかちょっと元気が出た、瞬間的に超人的な力が出た、といった言葉を挙げるならば、「どうにかこなしていたら、もう明日が来てるんだろうな」という言葉ですね。そして、60代、70代になった時に今の自分を振り返ったらこの瞬間がすごく笑えるだろうし、今の私にとってはこの瞬間がすごく大きいけど、人生においてはすごく小さな部分なんだろうなと思うと、悩みは振り払ってもいいような気がしますし、小さなことにこだわる必要もないような気がしてきます。悩みを手放すことは難しいことですが、そう考えるのが一番の方法だと思います。

――明るい姿の一方で、一人で抱え込んで苦しむことも多かったんですね。人間味ある一面を知ることができて、そんなソミさんのことをさらに応援したくなりました。ファンの方々にも勇気を与えられるエピソードだと思います。

そうだといいですね。

――では普段、ストレスを感じた時はどのようにそのストレスを解消していますか?

私はご存知の通り明るい人でもあるので、外でエネルギーをものすごく使うんです。なので、私も充電はしなきゃいけないじゃないですか。そうすると私は一人で家にこもったり、一人で散歩したりします。物事には陰陽があるように、騒がしいことがあまりにも多いと、私は生きていくことができないような気がします。だからこそ、日常に静けさも取り入れてバランスをとりながら、どのように健康的な方向で維持できるか、いつも考えています。

――「ENFPの代表」と言われたりもしてとにかく明るい印象がありましたが、ひたすらに外向的というわけではなく、ある程度内向的な、「I」の要素も含まれた性格なんですね。

それもそうかもしれませんね。時々、本当に騒がしい場面は我慢できないことがあります(笑)だから、音楽を流さずにイヤホンのノイズキャンセリング機能をオンにしている、なんてこともかなり多いです。普段から音楽を大きな音で聴いたり、絶えず踊ったり、周りの人たちもすごく明るかったりするせいか、ただ一人で過ごしたいと思う瞬間が結構あります。不思議ですよね。

ソミは日本のウィスキーが大好き! まさかの回答にスタジオ爆笑!

――無人島に一つだけ持っていけるとしたら、何を持っていきますか?

無人島ですか?(笑)そうですね・・ 響30年※。

(記者、スタッフ共に爆笑)

誰かが助けに来てくれるかどうかもわからないし、とりあえず生き残るよりも、普段手に入れるのが難しい響30年を一人で楽しんで、どうなるかわからないけれど、そんなのも悪くないかもしれません。

※日本の飲料メーカー サントリーが販売しているウィスキー。「年間数千本しかつくれない、貴重で希少な数量限定商品」(サントリー公式HPより)

――お酒、好きなんですね。(笑)

はい。好きです!

――その中でもウィスキーが一番お好きだと。

はい。すごく好きだし、日本のウィスキーは本当においしいです。

――ウィスキーといえば、最近韓国でハイボールが流行っているみたいですが、ハイボールはお好きですか?

ハイボールは・・ うーん・・ ストレートがいいです。

――おお~(拍手)今回の来日では飲まれましたか?

もちろん。たくさん飲みましたよ。

――日本のお酒を楽しめたようでよかったです。

あの楽曲の制作ビハインドを公開! ソロアーティストとしての頼もしい一言も

――作詞作曲も手掛ける音楽家としての才能も見せているソミさんですが、楽曲を制作する際はどんなものからインスピレーションを受けるのでしょうか?

その時々によって違いますが、本を読んでいて、気に入った一節を使って遊びながら歌詞に反映させたことがあります。心に残った言葉を引用して、少しひねって違う表現にしてみたり、応用をしてみたりするのが好きですね。前回のアルバムに「Watermelon」という曲があったのですが、その曲は私の母がすごく苦労してスイカを切っているのを見て、果肉の赤い部分はおいしいのですぐに食べますが、途中途中にある種が障害物みたいで邪魔なんです。でもそうやって食べ進めるうちに端に来てしまっている、それが愛と似ているかもしれないという考えが浮かんだことがきっかけで作った曲です。

今回の「Pisces(자두)」という曲は、私がジャズフェスティバルに行ったときの雰囲気と風、そして天気がとても心地よくて。その瞬間をキャプチャしてその感覚を表現した曲になりました。

そんな感じで、(インスピレーションは)様々なところから受けていますね。感覚と確信がピッタリ感じられる瞬間があると、すぐに曲を書こうと思います。表現方法はいつも違うけれど、どの曲も私が感じたその瞬間の感情を正直にすべて詰め込んだ曲になっていると思います。

――そんなソミさん、ソロアーティストとして今後挑戦したいことはありますか?

「MAMA」でやったことがすべて私の最初の挑戦であり、「確固たる挑戦」でした。どうなるかを知っての挑戦だったんです。それだけ私に確信があったからですが、今、アウトカムを見ると、これからは自信を持って、やりたいことを続けてもいいんだなと思うようになったので、これからどんな挑戦をすることになるのかわかりませんが、即興的なもので、うまくやっていくつもりです。私も知らない私の挑戦を楽しみにしていてください!

(インタビュー終わり)

編集後記

多忙なスケジュールの中、一つ一つの質問に心を込めて真剣に答えてくれたソミ。普段放送で見せる明るい姿の裏で、彼女がどれほど情熱的に音楽やアーティストという職業に向き合い、努力し、葛藤してきたのかが垣間見える回答の数々に、記者もただただ圧倒されるばかりであった。そんな彼女のさらなる挑戦と活躍から、今後も目が離せない。

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