BTS 最年長ジンと最年少ジョングクが5年後に“同伴入隊”する方法を韓国政府が検討中! 実現すれば「完全体空白期間」を大幅に短縮することが可能に

BTS(防弾少年団)左から:RM、ジン、V(ブイ)、SUGA(シュガ)、ジミン、ジョングク、J-HOPE(ジェーホープ) NEWS
BTS(防弾少年団)左から:RM、ジン、V(ブイ)、SUGA(シュガ)、ジミン、ジョングク、J-HOPE(ジェーホープ)

BTS(防弾少年団)の新曲「Dynamite」が世界的人気を獲得する中、K-POPボーイズグループとは切っても切り離せない「兵役」問題が、再び話題となっている。

メンバーの1人、ジンは1992年生まれであり、韓国の現行の兵役法上では、来年2021年の末までに入隊しなければいけない。

BTSの最年少メンバーであるジョングクの入隊時期を考えると、BTSは最大で5年間、メンバー7人全員が揃って活動することができない「完全体空白期間」が生まれてしまう。

BTSはこの数年で爆発的な人気を獲得し、世界的K-POPブームの立役者として、韓国を代表するアーティストとなった。このことを背景に、韓国政府とその関係者は、BTSメンバーの入隊を一定期間遅らせる方法を検討中であることを明かした。

そして、現在のところ、もっとも有力な方法として検討されているのが、最年長のジンの入隊時期を5年延長し、最年少のジョングクと「同伴入隊」するという方法だ。

同伴入隊とは、2003年から施行された韓国の徴兵制度の一つで、親しい友人や同僚と2人同時に、同時期・同じ配属先に入隊し除隊することができる制度だ。

この方法を利用することで、「完全体空白期間」を最小限に止め、BTSの音楽活動での弊害を少しでも軽減する狙いだ。

また、この方法を利用すれば、ジン、ジョングクを除いた他のメンバーも、ジョングクの入隊時期に合わせて「同伴入隊」することができるようになると予想される。

BTS(防弾少年団)

BTS(防弾少年団)

今回、検討されている方法は、9月3日に韓国の「共に民主党(더불어민주당)」が発議した兵役法改正案からの“支援策”と言われている。

「共に民主党」が出した改正案では、

大衆文化芸術部門での優秀者として文化体育観光部(日本の文部科学省と観光庁)の長官が、国威宣揚(国の発展と向上)に著しい功績があると推薦した者

には、K-POPアーティストを含む芸能人も、一定の成績を収めれば、入隊時期を最大で30歳まで延長することが認められる。

この改正案に加えて、今回検討されている「同伴入隊」という制度を使えば、BTSの「完全体空白期間」を大幅に短縮することができる、ということだ。

韓国では一般的に、兵役は、10代後半から20代中頃にかけて務めるものであり、現在の兵役法では、高校以上の学校に通う学生、司法研修院などの研修期間の研究生、優秀なアスリートなどにしか、入隊延長が認められていない

K-POPボーイズグループのメンバーにとってこの時期は、一番積極的に活動する時期にあたる。そのため、K-POPが世界的な人気を獲得し始めた2000年代後半から、韓国国内で「国の発展と向上に大きく貢献しているのにもかかわらず、入隊が延期できないのは不当だ」といった声が上がっていた。

近年の世界的K-POPブームを機にそうした声が再熱し、このK-POPブームの中心にいるBTSメンバーの入隊時期が迫ってきていることもあり、韓国政府と関係者は「大衆文化芸術分野の優秀者」に対する入隊延期の議論を加速化させ、BTSの「完全体空白期間」を最大限に縮小する動きで、議論を進めている。

BTSは、新曲の「Dynamite」が韓国アーティスト初となる米ビルボードのシングルチャート1位を記録するなど、韓国の世界的発展と向上に大きく貢献しているのは疑いのない事実だ。世界の「K-POPアイコン」として活動する7人の今後がかかっている問題だけに、今後、法改正や入隊時期・方法などに、世界中の注目が集まっている。


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