【続報】なぜK-POPファンがペンライトを手にデモをするのか? 韓国大統領の弾劾訴追案が否決! asepaやBLACKPINKロゼの曲に合わせてシュプレヒコール! MONSTA Xのファンが恐怖を明かす「推しが兵役に…」

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領 NEWS
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領

【追記】(2024年12月8日15時)

韓国でデモが拡大中だ。K-POPファン達はそれぞれ推しグループのペンライトを手に抗議に参加している。

昨日(12月7日)韓国の国会で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する弾劾訴追案が不成立となった。大統領は12月3日に緊急戒厳令を宣言し、韓国の市民らは混乱に陥った。すぐに韓国の国会議員らが国会に集まり、非常戒厳を解除するよう要求する決議案を可決。翌日早朝には非常戒厳は解除された。

しかし市民の怒りは収まらず、大統領の退任を要求する声は日に日に激しさを増している。昨夜は弾劾訴追案が可決されるかどうかが注目されており、多くの市民がデモを行った。そのデモの中ではK-POPファンがそれぞれの推しグループのペンライトを手に抗議に加わった。

▼aespaの「Supernova」と共に声を上げる市民たち

なぜ、K-POPのペンライトが抗議活動の定番になったのかについて、K-POPメディアKoreabooがその理由を紹介している。

韓国のデモの定番と言えば「キャンドルデモ」だった。K-POPのペンライトがデモの定番となったのは、2016年から2017年にかけてのキャンドルデモの時だった。当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領の辞任を求めてデモが行われていた際、キム・ジンデ議員が「ロウソクは風が吹けば消える」とコメント。

それに対抗し、市民は消えない光を持参し始めたのだ。K-POPのペンライトはキャンドルよりも明るく、LEDや松明と並んでデモ参加者の定番となった。

▼BLACKPINK ロゼの「APT.」と共にシュプレヒコール

さらに韓国のインターネットメディア「プレシアン(Pressian)」には『「尹錫悦弾劾集会」にアイドル応援棒が? 厳しい時代の「モンベベ」「シズニ」たちの愛し方』と題された投稿がされた。投稿者は、デモに参加するK-POPファン達に参加理由を尋ねたという。

ファン達はMONSTA XTREASURENCTらのファンであり、10代や20代の若者も多くいた。MONSTA Xのファン(モンベベ)は、「メンバー2人が今、軍隊に行っていて、もう1人は入隊する予定なんですが、戒厳令が発令されたら兵士が動員されるから心配です」と語った。「“戒厳令”と“アイドル”はとても遠い世界の言葉のように思えますが、あっという間につながりました。戒厳令の影が及ばないところはないということです」と、兵役中の推しが動員される恐怖を語った。

あるシズニ(NCTのファン)は、「戒厳軍が安貴令(アン・ギリョン)報道官に銃を向けるのを見て、もしかしたらそんなことがあるかもしれないと怖くなった」と、最愛の推しが自分たち市民に銃を向けるかもしれないという恐ろしい想像に悩まされたという。

デモ隊の中には多くのペンライトが揺れる光景が見られた。BTS(防弾少年団)、SHINee、EXO、NCT、aespa、MAMAMOO、RIIZE、SEVENTEEN、BIGBANG…たくさんのK-POPファンがデモに参加しているのがうかがえる。

これまでの経緯:韓国大統領が「戒厳令」を発令!(12月4日時点)

韓国の尹大統領が、12月3日(火)午後に緊急戒厳令を宣言したことで、全国でイベントなどが相次いでキャンセルされたという。各芸能事務所はアーティストにイベント不参加を通達し、業界は警戒態勢に入った。

韓国の報道機関「10asia」によると、主要エンターテインメント会社のアーティストたちには翌日(12月4日)からイベントに参加しないようにとの連絡が相次いでいるという。戒厳令の状況で地方のフェスやイベントなどを進行することが難しいという内容の緊急連絡だ。業界関係者は「戒厳令の状況で行事を行えば、どのような処分を受けるか分からない」とスケジュールのキャンセルを伝えた。地方自治体のイベントや祭りなどのキャンセルは避けられない見通しだ。

幸いにも今朝未明に、非常戒厳令は閣議を通じて解除された。3日夜に尹錫悦大統領は「緊急戒厳令」を宣言し「親北朝鮮勢力を根絶し、立憲民主主義秩序を守る」とした。しかし、市民や議員による反発が相次いだ。韓国の国会が非常戒厳を解除するよう要求する決議案を可決。尹錫悦大統領は今朝4日早朝に再び会見を開き、非常戒厳を解除すると発表した。

韓国で戒厳令が出されたのは1980年以降44年ぶりとなる。1987年に民主化が宣言されて以降は初めてだ。そのため芸能界がどのように対応したかの事例がなく、業界は一時混乱に陥った。歌手のイ・スンファンは12月4日と5日に予定されたいたコンサートのキャンセルを告知。しかし今朝、彼はSNSを通じて「戒厳令が解除されたため、’계엄이 해제됨에 따라’は予定通り進行する。混乱をおかけして申し訳ない」と発表した。

戒厳令の解除により、K-POP業界が通常通りアーティストのファンが楽しめる場に戻ることを期待する。

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