JO1、実力派アイドルだからできる圧巻のパフォーマンス! 『2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR ‘KIZUNA’』最終公演の様子を曲ごとにレポート・・ ツアーを経て急成長したメンバーたちに注目 [後編]

JO1©LAPONE ENTERTAINMENT EVENTS
JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

10月23日、JO1は有明アリーナにて『2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR ‘KIZUNA’』の最終公演を開催。多くのファンを前に迫力のパフォーマンスを披露し、高い実力を証明した。

この記事では、[前編]に引き続き、彼らのパフォーマンスを一曲ごとレポートしていきたい。ツアーを経て得た“武器”で新しい魅力とさらなる成長を見せた彼ら。その美しいパフォーマンスに迫る。

SuperCali

14曲目として披露されたのは、最新シングルのリード曲『SuperCali』だ。中毒性のあるミステリアスなメロディーが魅力のこの楽曲。メンバーたちはキレのあるダンスで観客を魅了した。

JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

このステージでとくに目を引いたのは佐藤景瑚(さとう けいご)、金城碧海(きんじょう すかい)、白岩瑠姫(しろいわ るき)。この3人は『SuperCali』が発表された前後で、ダンスパフォーマンスに大きな成長が見られたメンバーたちだ。3人とも、ダンスのキレが増し、クリーンな動きになっている。

佐藤はダンスを踊る際のパワーが増したようだ。彼はもともと滑らかで優しい踊り方であったが、『SuperCali』以降は動きに緩急がつき、パワフルでありながらも洗練された印象に。『SuperCali』を準備していく中でダンススタイルに変化が生まれたのだろうか。動きがより見やすく、華やかになった。

金城はサビのセンターパートが最高の“極楽パート”。キレッキレの速度で細かく美しく手を動かしている。彼も動きにパワーが加わったように思う。また、動きに合わせてパワーの強弱に変化が付けられているため、スッキリとした印象になっている。

白岩もダンスがとてもきれいになった。彼の場合は、もともとかなりパワーのあるダンススタイルだった。しかし、『SuperCali』以降は、滑らかな動きや、細かな動きまで丁寧に踊るというスキルがアップしているようだ。ダンスにメリハリがつき、より見ごたえのあるパフォーマンスになっていた。

ダンスと言えば、グループのダンスリーダー・川尻蓮(かわしり れん)にも注目しておきたい。ラストのサビで彼がセンターに来たとき、全体の動きがきりっと引き締まったように感じた。安定感のあるハイクオリティな彼の動きが全体の完成度をグッと上げたのだろう。

川尻蓮©LAPONE ENTERTAINMENT

川尻蓮©LAPONE ENTERTAINMENT

無限大

続いて披露されたのは、デビュー曲『無限大』。この曲でもメンバーたちのダンススキルに目を引かれた。デビュー当時と比べ、全体的に滑らかで余裕のあるパフォーマンスだった。

まずは鶴房汐恩(つるぼう しおん)。ダンスブレイクタイムで首をぐるんと大きく回す振り付けがあるが、この動きがとてもきれいだった。普段はダイナミックでパワーのあるエネルギッシュな踊り方の彼だが、ここでは繊細さとセクシーさが垣間見え、新たな魅力を感じた。

木全翔也(きまた しょうや)は、自身のパート「君とのFantasy」のダンスが印象的だった。「Fantasy」で頭を回すシーンでは、表情と言い、動きと言い、何もかもがとても美しかった。彼の持っている儚げで透明感のあるイメージに色気が加わったような魅惑的な瞬間だった。

木全翔也©LAPONE ENTERTAINMENT

木全翔也©LAPONE ENTERTAINMENT

豆原一成(まめはら いっせい)の目つきはデビューの時から何も変わっていない。全力を尽くしたパワフルなダンス、会場に響き渡る熱のこもった歌声。その一挙一動から、彼のステージに対する一途な思いが垣間見えた。

La Pa Pa Pam

『La Pa Pa Pam』では木全の勢いに圧倒された。「Put it on Put it on Keep on movin’」から始まるパートでは、鋭い視線とパワフルな声で迫真のパフォーマンス。エッジの利いた彼の声は、ライブならではの“生感”を強く感じる。音源とは歌い方を変えているのだろう。ライブでしか聞けない特別感や迫力がある。

先ほど川尻のダンスで全体の動きが引き締まると書いたが、彼はボーカルでもチームに安定感をもたらす。彼が歌うと良い意味で場がリセットされる感じがする。自由奔放にぼうぼうと燃え盛っていたステージが、きれいに整えられる。より冷静で、丁寧なパフォーマンスになるのだ。

與那城奨(よなしろ しょう)の迫力のボーカルにも驚かされた。「今日は今日だけだよ 明日は明日のまま」という彼のパートでは大きな声量と伸びやかな声が印象的だった。この曲以外でもそうだが、與那城は安定したボリュームと音程、そして丁寧に歌おうとする意識がうかがえる歌い方をしている。歌に対する真心が彼のボーカルからは伝わってくる。

與那城奨©LAPONE ENTERTAINMENT

與那城奨©LAPONE ENTERTAINMENT

また、この曲の最後では白岩のダンスに目を引かれた。ひときわパワフルな彼の動きはとても迫力があった。全力で踊っているのが伝わってくる、覇気のあるダンスだった。

Rose

10月19日にパフォーマンスビデオが公開されたばかりの『Rose』。激しさがありながらも洗練された印象を与えるパフォーマンスが魅力だ。

この曲では川西拓実(かわにし たくみ)のパフォーマンスに注目した。「Feeling」という歌詞に合わせて首を左右に動かすシーンでは、川西特有の挑発的な表情が印象的だった。いたずらっ気を感じるきらきらとした瞳からは、彼が楽しんでパフォーマンスをしているということが伝わってくる。川西はどの曲を踊る際も、曲に酔いしれている様子が見られてとてもいい。音楽に体を預けてパフォーマンスしているかのような自然なアクションと、コロコロと変化していく表情は、見ているこちら側までをもワクワクとさせる。

また、このステージではメンバー全体の一体感のあるダンスにも魅了された。終盤、豆原がセンターに来たパートでは全員のダンスがとてもそろっていた。JO1の武器の1つであるシンクロダンスが輝く美しいパフォーマンスだった。

Speed of Light

『Speed of Light』では大平祥生(おおひら しょうせい)の魅力にくぎづけになった。この楽曲での彼の表情はとても情熱的。鋭い視線と、低い声が、他の曲とはまた違った雰囲気を演出している。とても存在感のあるパフォーマンスを見せていた。

この曲では、河野純喜(こうの じゅんき)のボーカルにも驚いた。ハイライトパートで彼が「We driving speed of light」と歌うシーン。天井を突き破って宇宙にまで届くのではないかと思えるほど勢いのあるパワフルな歌声、会場いっぱいに鳴り響く彼の雄たけびに鳥肌が立った。

河野純喜©LAPONE ENTERTAINMENT

河野純喜©LAPONE ENTERTAINMENT

また、こちらの曲でも川西がユニークなパフォーマンスを見せていた。彼は本当にカメレオンのようなアイドルだ。表情だけでなく、声色の種類もバラエティーに富んでいるため、見ていて楽しい。引き出しが多いからか、周りと差別化されたパフォーマンスを見せることも多いように感じる。他のメンバーたちがこの曲で「攻め」に徹する中、「抜け感」を出していた彼。曲全体を見たとき、彼のこのユニークさが良いアクセントになっているのがわかる。

OH-EH-OH

『Rose』『Speed of Light』と激しいダンスナンバーが続き会場のボルテージが上がる中、続いて披露されたのは『OH-EH-OH』だ。このステージではメンバーも全員テンションマックス。声をあげて会場をさらに盛り上げながら、迫力のパフォーマンスで会場を圧倒した。

先ほどボーカルについて書いた河野だが、ここでは表情が“チャラくて”とても良かった。ダンスにとてもキレがあるのに表情まで完ぺき。カメラへの視線の送り方がとてもセクシーで、見る側のニーズを“わかっている”人なのだなと感じた。

この曲では大平の「離さないで」の声がとても大きく堂々としていたのが印象に残っている。こういう“強い”大平もすごくカッコいいな、と彼の新しい魅力を見つけた気がして胸が高鳴った。大平は、パフォーマンス中にクールで冷静な姿を見せることが多い人物だ。だが、今回のような情熱と勢いのある姿もとても魅力的だ。自信満々でパフォーマンスする彼の様子を見て、ファンからパワーやエネルギーを得てより一層すてきなパフォーマーに成長したのだろうなと感じた。

GrandMaster

『OH-EH-OH』の興奮冷めやらぬ中、続いては『GrandMaster』のステージ。ここでも大平はラップの声が大きく、張りがあった。声も表情も曲のコンセプトとピッタリで、ワイルドな印象だった。

金城もライブ感のある歌声でステージを盛り上げた。アドリブで少し音程を変えながら歌ったことで、ここでしか聞けないレア感が生まれていた。金城のボーカルは非常に感情的で深みがある。彼の歌声を聞くたび、切実さや一生懸命さが感じられた。

REAL

豆原と川西が背中合わせ歌いながら始まった『REAL』のパフォーマンス。序盤、メンバーたちが楽しそうに笑い合いながらユニットダンスを踊る姿が愛らしかった。

今回のコンサートではこの曲がアンコール前最後の楽曲だったのだが、ここで豆原のダンスのパワーが序盤からまったく衰えていないということに気がついた。彼は後半になってもスタミナが全く切れない。ボーカルもダンスもバランスが取れており、終盤とは思えないほどエネルギッシュなパフォーマンスだった。

Dreaming Night(アンコールパフォーマンス)

情熱あふれるダンスナンバーのあとは、アンコールとして『Dreaming Night』をはじめとした明るく爽やかな楽曲が続いた。

JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

『Dreaming Night』では、川尻のパフォーマンスに注目した。彼は最初から最後までダンスもボーカルもずっと安定している。もはや機械レベルの安定感とも言えるほど、絶対的な信頼を置ける彼の実力。その力はJO1のパフォーマンスの柱になっていると思う。彼が踊るたびに、歌うたびに、パフォーマンスが“整う”感じがするのだ。歌とダンス、どちらも高い実力を持っており、その高いクオリティを3時間の間キープできる川尻だからこそ、彼がセンターに来たときにステージが一気にクリーンな印象に変わる。

リードボーカルとして活躍している彼だが、ボーカルの実力をここまで上げたことも本当にすごいと思う。彼は見るたびにボーカルの安定感が増している。とくに高音の張りのある歌声は、川尻の強い武器だと感じる。どんな楽曲とも相性がよく、はじけるような明るさと爽やかさを持っているため、聞いているだけで元気がもらえる。

Touch! / STAY(アンコールパフォーマンス)

『Touch!』『STAY』では、メンバーたちがファンへの愛を爆発させていた。ファンを眺めながら天使のような微笑みを浮かべていた大平や河野、まぶしい笑顔で歌を歌っていた金城、「覚えててねー!」とファンに声を書けた川尻など、どのメンバーからもJAM(JO1のファンネーム)への誠実で真っ直ぐな愛を感じた。

My Friends / Run&Go(アンコールパフォーマンス)

『My Friends』では白岩と佐藤のボーカルが印象的だった。白岩は伸びやかな声が心地よく、佐藤は丁寧に歌い上げる姿が美しかった。それぞれの歌い方の個性が出ていて、見ていて面白かった。『Run&Go』ではメンバーたちがシンクロダンスを披露。26曲目だというのに、疲れを知らない彼らの美しい群舞に驚いた。

また、この曲の最後には白岩が声をあげて大熱唱。身体に残っていた情熱を出し切るかのように大きな声を出す彼を見て、このステージが楽しくて仕方がないのだろうと感じた。

With Us(アンコールパフォーマンス)

『With Us』では、與那城、川尻、河野、川西のボーカルが印象的だった。どのメンバーも声量が大きく、情熱と安定感を兼ね備えたパワフルな歌声を聞かせた。JO1のボーカル面の強さを再確認させられたステージだった。

君のまま(ダブルアンコールパフォーマンス)

最終公演ということで、この日は特別にダブルアンコールが。披露されたのは『君のまま』だ。

このステージはメンバーたちの歌声が楽しめるパフォーマンスだった。とくに白岩、佐藤、木全、鶴房の声がとても美しく、透明感のあるボーカルが魅力的だった。

また與那城の高音の声量がとても大きくて驚いた。彼は今回の公演でとても安定感のあるボーカルパフォーマンスを見せていた。とくに声量がとても大きく、高音でも声のボリュームを保ったまま歌い上げる姿が印象的だった。

以上、全28曲のパフォーマンスについてレポートした。公演を見て、最初に気がついたのは、メンバーたちに自信がすごくついたという点。ファンの応援でパワーをもらったのだろう。さらに成長したパフォーマンス、とくに仕草や表情の細やかさに驚いた。

ボーカル面では、河野、與那城、川尻の声量に驚き、川西、金城の感情のこもった歌声に感動した。そして、佐藤と鶴房の声の美しさは新たな発見だった。今後ももっと聞きたいと思った部分だ。

今回の公演では白岩がとても楽しそうだったのが印象に強く残っている。普段は落ち着いているイメージが強いが、ステージでは誰よりも盛り上がるタイプなのだろう。とくに中盤、ダンスナンバーが続くシーンではテンションがかなり高くびっくりした。白岩のキャラクターについて新たな発見をした気がした。

JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

11人のパフォーマンス総まとめ

下記、各メンバーに感じた魅力ポイントを簡単にまとめてみた。個性と実力を兼ね備えた彼らのパフォーマンスには今回も舌を巻いた。

與那城奨

ボーカルの安定感と、生歌へのプライドを感じる声量と誠実な歌声。

川尻蓮

最初から最後まで一定した安定感のあるボーカル。そして全体を引き締めるダンス。

白岩瑠姫

キラキラとしたファンへの視線と、キレの増したダンス、そしてステージを圧巻する覇気。天使のようなビジュアル。

河野純喜

圧倒的なボーカルの強さと楽しそうな笑顔、成熟した表情管理。

佐藤景瑚

優しい歌声と安定したボーカル、儚いビジュアルを生かした表情管理。

川西拓実

コロコロと変化する表情と、種類豊富な歌声。それらが織りなす飽きの来ないパフォーマンス。

大平祥生

曲ごとに変化するラップの声。あふれだすビジュアルの良さ。ダンスの滑らかさ。「強さ」が見えた瞬間たち。

木全翔也

迫力のある声。ラップとギャップのあるボーカル。丁寧に歌い上げる姿勢がかっこよかった。

金城碧海

感情のこもった歌声。あんなに一生懸命な歌声は聞いたことがない。人の心を掴む声。ダンスもキレが増した。ツアー前後でとくに成長したメンバー。

鶴房汐恩

繊細なボーカルと成長した表情管理。メンバーを思う気持ちが随所で見られてかわいらしかった。ラップでの自分の生かし方も習得したよう。

豆原一成

やはり覇気。最初から最後までずっと情熱を燃やし続けた。ステージへの好奇心と熱い思いが伝わってきたボーカルとダンス。パフォーマーとしてのプライドが感じられた。

11人11色の魅力を出しながら、まとまりのあるすばらしいパフォーマンスを披露したJO1。ツアーを経てさらに一段階レベルアップした彼らの姿を見て、これからの彼らの活躍がより一層楽しみになった。今後も、11人はさらなる成長を見せてくれることだろう。これからの活動にも期待が高まる。

KPOP monster SNSをフォロー!
テキストのコピーはできません。