【徹底レポート】INIが日本武道館で魅せる! 初アリーナツアーの最終公演をたくましく飾った11人のパフォーマンスはまさに圧巻… さらなる大舞台に羽ばたいていく彼らの勇姿とファンへの熱いメッセージに感動

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グローバルボーイズグループ INI(池﨑理人、尾崎匠海、木村柾哉、後藤威尊、佐野雄大、許豊凡、髙塚大夢、田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅)が、1月8日、日本武道館で初のアリーナツアーのファイナル公演を開催。憧れの武道館のステージを力強く踏みしめた彼らの勇姿を、余すことなくお届けしたい。

昨年12月17日からスタートした、INI初のアリーナツアー『2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]』。その追加公演が日本武道館2DAYSだと発表された瞬間は、多くのMINIにとって忘れられない思い出となったことだろう。しかし彼らの実力とその躍進ぶりを見れば、初のアリーナツアーを日本武道館という憧れの地で締めくくることは、じつにふさわしいことだとうなずける。

「Rocketeer」

体にぴったりとフィットする黒を基調とした衣装に身を包み、ついに日本武道館のステージに登場したINI。まぶしいほどの光に包まれた11人の堂々とした佇まいは、シルエットだけでも圧巻だ。

©LAPONE Entertainment

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記念すべき1曲目は、彼らの始まりを象徴するデビュー曲「Rocketeer」。1人だけ衣装のトップスがスーツ仕様になっている田島は、洗練されたそのスタイリングはもちろんのこと、もともと持ち合わせているダンススキルをさらにパワーアップさせた姿も印象的だった。カメラから絶妙に視線を外す際の目線使いや、経験を感じさせる体の使い方には、目を見張るものがある。特に、キレがありながらも、パフォーマンスをさらに引き立てる「適度な抜き」をバランスよく含んだ彼のダンスからは、自身の魅せ方を熟知している知性さえ感じられ、見るたび圧倒される。

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「Cardio」

憧れの武道館の熱気を感じながらも、いい意味で力が入りすぎない、安定したパフォーマンスを披露したINI。どんな状況でも普段通りのパフォーマンスができる度胸と冷静さは、まさに努力の賜物だろう。しかしそんな中でも、松田の鬼気迫るような表情には驚いてしまった。ステージに立つたび証明されるダンスの急成長ぶりに加え、徹底した表情管理能力でも見る人をくぎづけにしている松田。まさに舞台に立つために生まれてきたかのような彼は、大勢のファンの視線が注がれる中、ステージで一心不乱に踊る姿が本当に映える。グループの末っ子でありながら、その力強さはメンバーたちをぐいぐい頼もしく引っ張っている印象を受けた。

「BOMBARDA」

ノンストップで続く3曲目は、中毒性のあるリズムが特徴の「BOMBARDA」だ。この曲では、なんといってもサビ部分で見せる木村のどっしりと安定したダンスがすばらしい。深く腰を落とし、重力感がありながらもしなやかに体を動かす姿からは、絶対的センターの威厳さえ感じられる。ここまで畳みかけるような怒涛のダンスナンバーをこなし、さっそく並外れたスタミナを見せつけたINI。そんな彼らの様子からは、これまでの公演よりもはるかにリカバリーが早くなっている印象を受け、ここまでどれほどキツいトレーニングを積んできたのか、その努力に思わず感動してしまった。

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「RUNWAY(INI Ver.)」「ONE(INI Ver.)」

トークタイムになった瞬間、ダンスナンバーで見せた気迫からは想像もできないほどのおちゃめぶりを発揮し、同一人物なのかと疑いたくなってしまうほどのわちゃわちゃで会場を盛り上げたINI。そんな彼らが次に披露したのは、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」の課題曲だった「RUNWAY」と「ONE」だ。今回、INIバージョンとしてあらためて作り上げられたそのステージは、ファンにとっても感慨深いものとなったことだろう。激しくダイナミックな動きを得意とする印象の強い西だが、「RUNWAY」のステージでは、そんな彼の変幻自在なダンススキルを強く実感した。緩急のつけ方を熟知しているからこそ、曲の雰囲気に合わせて力強さと柔らかさを絶妙に調節できる彼の才能はさすがとしか言いようがない。自分の魅せ方を客観的に把握しているような彼の姿からは、これまで大好きなダンスとまっすぐ向き合い、これからもダンスと共に生きていくという彼のブレない覚悟さえ感じられる。

続く「ONE」では、曲の世界観を瞬時に吸収する後藤の適応力の高さにくぎづけになってしまった。普段はニコニコと穏やかなオーラを放ち、ただそこにいるだけで周囲を笑顔にさせる才能を持つ後藤。それと同時に、彼がどんな難題にもあきらめず戦う強さの持ち主であることは、ファンにとって周知の事実だろう。1つひとつの所作が上品で、ひだまりのようにほがらかな印象の強い後藤だが、そんな努力家な彼がパフォーマンスのときに見せるギャップには、いつも驚かされる。まるで別の人格が憑依したかのようにシックな一面をのぞかせる様子は、まさにステージ職人だ。

「Do What You Like」

グルービーなサウンドが心地いいこの曲では、だれにもマネできない伸びやかな歌声を自由自在に操っている髙塚の姿が印象的だった。ボーカルだけでなく、デビューしてからこれまでダンスの面でも驚くべき成長を遂げている髙塚。しかし彼の魅力を語るうえで、そのずば抜けたボーカルにはやはり触れずにいられない。これまでに発表した様々な楽曲を、突き抜けた高音パートで引き立てている髙塚。そんな彼は、遊び心にあふれた「Do What You Like」のような楽曲でも、変幻自在な歌声を披露。安定感抜群な高音パートだけでなく、語りかけるような落ち着いたトーンでも存在感を発揮する彼の歌声は、メンバーたちの声とうまく調和しながらも確固たる個性を輝かせる、不思議な魅力にあふれている。メンバーたちのピタリとそろったキャッチーなダンスもあいまって、1つのショーを鑑賞した後のような満足感を感じた。

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「KILLING PART」

相手を思う気持ちをストレートに綴った甘い歌詞が魅力の「KILLING PART」では、メンバーたちが自由にステージを移動。ファンに会えることがうれしくて仕方ないかのような笑顔を浮かべ、会場のファンと一体になってステージを作り上げる姿がとてもほほえましかった。この曲の最後には、メンバーが作った額縁の中で、藤牧髙塚が仲良くポーズ。かわいすぎるサプライズで、観客のほおを緩ませた。

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「AMAZE ME」

この曲は、まさにINIの魅力がぎゅっとつまった楽曲だと感じた。憧れの武道館のステージを縦横無尽に走り回るメンバーたちの姿を見ていると、彼らが辿ってきたこれまでの軌跡が自然と思い起こされ、思わず目頭が熱くなる。決して平坦ではなかった道のりを経て、生き生きとステージを駆け回る様子からは、彼らが舞台に立つことをどれほど心から楽しんでいるか、その幸福感が伝わってくる。まず自分たちが楽しむことでファンを笑顔にさせることができるのは、アイドルとして天性の才能を持っているからこそだろう。

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「Brighter」

後藤の「自分たちの応援って届いてるのかなって心配になるときもあるかもしれないけど、MINIは1人ひとり、INIにとって大切なパートナーです。いつも僕たちを照らしてくれてありがとう」というメッセージで始まった「Brighter」。大勢のファンがステージを見つめる中、会場に響き渡った藤牧の透き通るような歌声はまさに圧巻の一言だ。激しい曲調の楽曲では、キレのあるパフォーマンスといたずらっぽい表情のギャップでファンを魅了している藤牧。どんなコンセプトにも対応できる表現力の持ち主である藤牧だが、「Brighter」のような清涼感あふれる楽曲では、やはり彼の魅力が何倍にも引き立てられるように思う。「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」ポジションバトルでの「花束のかわりにメロディーを」や、『2022 MAMA AWARDS』での「雪の華」など、これまで数々のステージで卓越したボーカルを披露してきた藤牧。いったいどこまで成長するのかと驚いてしまうほど、彼のスキルは今もなお間違いなく進化しているようだ。首筋の血管が浮き出るほど高音パートに全力を注ぐ姿からも、彼がどれほど歌うことに情熱を持っているか、メインボーカルとしてのプロフェッショナルを感じることができた。

「STRIDE」

楽曲をぐっと引き締める低音ボイスの持ち主である池﨑は、その唯一無二の歌声を爽やかな曲調に溶け込ませることはもちろん、以前よりもさらに美しくパワーアップしたダンスまで披露。ダンス経験者である西の横で踊るシーンでは、重みを活かしながらしなやかに踊りこなす様子がなんとも頼もしく、思わずくぎづけになってしまった。ステージの上だけでなく普段メンバーと過ごしているときも、どこか飄々とした姿が印象的な池﨑。しかしその裏でだれよりも周囲の状況や相手の気持ちを鋭く観察し、柔軟な発想でその時々の最適解を導き出すことのできる彼は、ここに来るまで、一切妥協することのない努力を続けてきたことだろう。池﨑の強さと繊細さがまさに表れたステージだと感じた。

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ユニット曲「Dance #1」「How are you」「Mirror」

ここからは、ファン待望のユニット曲が披露された。1曲目の「Dance #1」は、木村、後藤、松田によるダンスパフォーマンスだ。曲の世界観を完全に憑依させた3人の一糸乱れぬパフォーマンスには、会場にいるファン全員が、息をのんでステージにくぎづけになっているのが感じ取れた。

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続く「How are you」では、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」でラップユニット「ドス鯉倶楽部」としてパフォーマンスを披露した池﨑、田島、西が登場。当時からファンの間で特別なユニットとして知られている3人のステージが日本武道館で繰り広げられたことは、MINIにとってかけがえのない思い出となったことだろう。お互いを尊重しあいながらもそれぞれの個性がぶつかりあう3人のラップパフォーマンスで、会場のボルテージは一気に最高潮に達した。

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最後は、尾崎、佐野、許、髙塚、藤牧の5人による「Mirror」だ。1人ひとりのボーカルが活きる個人パートもさることながら、この5人の歌声は、重なった瞬間すばらしいものに変化する。歌に全身全霊で向き合っている5人のカリスマとそのボーカルは、感傷的な曲調もあいまって、聞き手の意識をどこかノスタルジックな世界へと誘うようだった。

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「Runaway」

池﨑による「普段生活していてうまくいかないことやつらいことはいっぱいあると思うんですが、そういうときに立ち向かうことも大切だけど、逃げるという選択肢も僕は間違いじゃないと思っていて…。心を大事にしてほしいし、そのうえで、心が健康なうえで物事って立ち向かえると思うので。MINIのみなさんが逃げてこれる場所というか、癒しの場所になれるように願っています」という温かいメッセージで始まったのが、この追加公演のために準備したという楽曲「Runaway」だ。オーディション番組から始まり、逃げたくても逃げられないような状況の中で、数えきれないほどの困難と向き合ってきたはずのINIだが、そんな彼らがファンに伝えたのは、「逃げることは間違いではない」というメッセージだ。イスに腰かけ、1つひとつの歌詞をファンに語りかけるように歌ったメンバーたち。そんなメンバーたちの後ろのバックステージには、公式サイトにてファンから募集した「INIに愛を伝える11文字」が映し出され、ファンの愛情がぎゅっとつまったメッセージの数々に、彼らの存在がどれほどファンにとって大きな活力となっているかを実感することができた。

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「Password」

カジュアルな衣装へとチェンジし、再びステージに登場したINI。センターに君臨した西の圧倒的な佇まいはもちろんのこと、いったいどれほどの練習量をこなしたのか、一切のズレさえも許さないパフォーマンスは非の打ち所がない。エンディングで木村の気迫にあふれる表情がスクリーンに映し出された瞬間には、客席から「おぉー…」とため息にも似た感嘆の声が上がっていた。

「CALL 119」

オールドスクールのヒップホップナンバーである「CALL 119」では、メンバーたちの天性の音楽センスを感じることができた。アップテンポなビートに合わせ、それぞれの踊り方のクセを存分に生かしたアレンジでパフォーマンスしたメンバーたち。この曲が今日の公演の1曲目だと言われても信じてしまうほど、一切疲れを感じさせないメンバーたちの安定したダンスと強靭な体力は、本当にさすがとしか言いようがない。

「Shooting Star」

一度聴けば耳から離れない中毒性を持つ楽曲「Shooting Star」では、が見せたパフォーマンスへの探求心に感動した。カメラに抜かれるたび、射貫くような視線でまっすぐカメラを見つめる姿が印象的な許。そんな彼の堂々とした表情からは、日々の練習を一切の妥協なく着実にこなしているからこそ抱くことができる、ブレない自信が感じられる。そんな許がステージで繰り広げるパフォーマンスは、いつどんなときでも信頼して見ることができるほど質が高い。洗練されたオーラとモデルのようなスタイルの持ち主であるからこそ、彼は大きく体を動かすダイナミックな動きがとても映えるように感じる。真面目な人柄を体現するかのように、指先まで美しく意識されたダンスは、思わず目で追ってしまうほどすばらしかった。

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「Dramatic」

強烈なリズムがクセになるヒップホップダンス曲「Dramatic」では、パフォーマンスの面でも目を見張るような進化を遂げた尾崎のダンスがとても目を引いた。経験を感じさせるボーカルやずば抜けたトークセンスの印象が強い尾崎だが、全力で踊る中でも、力を抜くところは適度に緩さを見せてパフォーマンスをより洗練させるスキルには驚かされた。これまでよりもはるかに表情に余裕が見えることからも、彼が日々アーティストとして急速に成長していることが見て取れる。そんな目まぐるしい変化の中でも、ステージに立つ喜びやファンに対する感謝の気持ちを常に変わらず持ち続けている様子は、ファンが尾崎を応援したくなる大きな理由の1つでもあるだろう。

「BAD BOYZ」

多様なサウンドが耳に心地いい「BAD BOYZ」では、普段のほんわかとした魅力とは一変した佐野のカリスマが際立った。木村や西など、荒っぽいダンスを得意とするメンバーたちはもちろんのこと、佐野の徹底した表情管理と緩急を意識したキレのあるダンスは、多くのファンの視線を奪ったことだろう。生まれ持った優しさや天性の愛され力はそのままに、「BAD BOYZ」の雰囲気にふさわしい覇気を見せつけた佐野の姿は、間違いなく武道館のステージで強烈な存在感を放っていた。

「SPECTRA」

西による情熱的なコールアンドレスポンスで、さらにヒートアップした会場。メンバーたちはその熱気を保ったまま、記念すべき1ST ALBUM「Awakening」のタイトル曲「SPECTRA」をパフォーマンス。武道館でのステージがついに最後を迎えたことを惜しみながら、メンバーたちは一丸となって会場を盛り上げた。

アンコール曲「Let Me Fly~その未来へ~(INI Ver.)」「We Are」

待望のアンコールでは、ファンにとって忘れられない楽曲「Let Me Fly~その未来へ~」のINIバージョンを披露。メンバーたちにとっても「Let Me Fly~その未来へ~」は、聴くたびに初心に立ち返ることができる、宝物のような楽曲となっていることだろう。「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」のときとは比べ物にならないほど、ボーカルの面でもダンスの面でも急成長したメンバーたちの姿は感慨深く、特に佐野のはじけるような笑顔には思わず胸が熱くなった。番組では、ダンスの面で苦労することが多かったであろう佐野だが、時を経て、武道館という大舞台でこの楽曲をだれよりも楽しそうに踊っている彼を見られたことは、とても幸せなことだった。

©LAPONE Entertainment

今だから話せる番組での裏話や初めてのアリーナツアーに込めた思い、そしてこれからの意気込みをそれぞれが涙ながらに語り、応援してくれるファンにあらためて感謝を伝えたINI。最後に彼らは、ツアーのエンディングを飾るにふさわしい楽曲「We Are」をパフォーマンス。このステージでは、特別に撮影タイムが設けられており、ファンは何度でもこのかけがえのない瞬間を映像によって見返すことができる。

西の「悲しいことじゃないです! なんか泣いちゃったけど! また新たなステップ、始まりだから!」という言葉通り、このアリーナツアーでの経験を糧に、さらなる大舞台へと羽ばたいていくであろうINI。グローバルボーイズグループの名を持つ彼らが、これからどんな景色を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ない。

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