BTS 米公演での迷惑行為を指摘されたファンサイト、続々と運営休止を発表・・ 脅迫や誹謗中傷の被害も訴える

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BTS(防弾少年団)のファンサイトを運営する、いわゆる“マスター”とよばれる運営者たちが、米公演での迷惑行為を指摘されたことを受け、次々と活動の休止を発表している。

BTSは11月27日と28日、12月1日と2日の4日間、アメリカ・ロサンゼルスにあるSoFiスタジアムにて、約2年ぶりに有観客「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-LA」を開催。最終日となる2日の公演はオンラインストリーミングも実施され、計81万3千人の観客が参加し、大盛況のうちに終えた。

一方で会場では、ある問題が発生し、大きな波紋を呼んだ。それはマスターと呼ばれるファンの存在だ。マスターとは私設のファンサイトの運営者で、イベント会場などにはプロ仕様のカメラを持ち込み、メンバーを撮影。それをSNSに掲載したり、グッズ化して販売したりしている。そんなマスターが今回、LAの公演にも参加していた。すると、会場では一般のファンの頭にカメラがぶつかったり、その行為を注意しようとするファンとトラブルになるという事態が立て続けに起こったのだ。

これに対し、BTSの所属事務所 BigHit Musicもアーティストの肖像権に関する公式声明を発表。「コンサート中にアーティストの肖像権と著作権を侵害する行為がありました」と説明し、携帯電話以外での撮影・録音機器の持ち込みを禁止すると忠告を掲示した。

こうした批判を受けたマスターたちは、会場内での差別的な発言やSNSなどで寄せられる脅迫や誹謗中傷の被害を訴える一方、続々と私設ファンサイトの運営休止を発表した。

▼一部抜粋(意訳)
「BTSのコンサートでの不当な攻撃を止めてください。・・・LAでの公演では韓国人や中国人、日本人のファンが通りかかるたびに、噂話をしている人がいました。物理的な攻撃をした人さえいます。私たちの何人かはグループでいじめられており、SNSで身分を公開すると脅迫されています」

▼一部抜粋(意訳)
「私も他のみんなと同じようにコンサートを楽しみにしていました。数年ぶりにメンバーやステージをみることができて、とても楽しかったです。しかし一部のファンがファンサイトに対して敵対的な印象を抱き、悪役にさせるのは耐えられません」

「ファンサイトとして私がやりたいのは、その瞬間を写真に残し、仲間のARMYを共有することだけです。しかし、インターネットでは今、私たちは非常に否定的にとらえられています。私たちの何人かは物理的に攻撃されたことさえもあります。とても疲れました。私は立ち直る時間が必要です。それまでは何もアップロードしません」

一方で、いわゆる“文化の違い”を指摘しマスターを擁護する声もある。韓国のK-POPファンの間では、イベント会場に本格的なカメラを持ち込み、撮影するマスターの存在はアイドルを応援する文化の一つとして認識されている。

しかし欧米では銃の乱射事件や自爆テロなどの問題が深刻化。実際に音楽コンサートやフェスの会場で事件も起きており、銃などの危険物が持ち込まれないようセキュリティーが強化されている。韓国ではK-POPの応援文化として通用するものも、海外では問題視されてしまうことは仕方がないことだろう。

ちなみに、2019年にBTSがワールドツアーを開催した際にも同様の問題が発生し、当時も多くのファンサイトが運営を休止する事態となった。


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