SECRET出身の歌手・女優チョン・ヒョソンが、約5年前に語った「安全に家へ帰りたい」という趣旨の発言をめぐり、現在もオンライン上で中傷や揶揄を受け続けているとして、改めて注目を集めている。
発端となったのは2021年。ヒョソンがデートDVに対する社会的認識の改善を呼びかける公的キャンペーンに出演し、自身が考える「安全な社会」について語ったことだった。
「今日も無事に家へ帰れるだろうか」
ヒョソンは2021年、韓国女性家族部などによる「希望の絵キャンペーン」の映像に出演。デートDVや被害者への責任転嫁について自身の考えを語った。
動画の中でヒョソンは、犯罪の責任を被害者側に求めるような視線に疑問を呈し、加害者側の問題として向き合う必要性を指摘している。
そして「安全な韓国とはどんな社会か」というテーマについて、自身の日常にも触れた。
暗くなってから外出した際、「今日も無事に家へ帰れるだろうか」と心配することが当たり前のようになっていると語り、誰もが安心して暮らせる社会への願いを明かした。
さらに、自分の考えを自由に話し、行きたいときに出かけ、愛したいときに愛し、別れたいときに別れられる――そうした自由が保障される社会こそ、安全な社会ではないかと訴えている。
チョン・ヒョソン出演「希望の絵キャンペーン」
発言は「男性全体への批判」ではなかった
しかし、この発言をきっかけにヒョソンには批判的なコメントが相次いだ。
一部では、ヒョソンが男性全体を危険視したかのように受け取る反応や、発言を揶揄する投稿も広がった。
ただし、元の映像を見ると、ヒョソンが語っているのはデートDVや犯罪被害、そして誰もが安心して生活できる社会についてだ。特定の性別全体を批判したり、敵視したりする内容ではない。
発言の一部分だけが切り取られ、本来の文脈とは異なる意味で受け取られていった形だ。
5年近くたった現在も揶揄するコメント
さらに問題となっているのが、発言から長い時間が経過した現在も、中傷が続いていることだ。
最近、韓国のオンラインコミュニティでは、ヒョソンのSNSなどに今も当時の発言を持ち出したコメントが書き込まれていることが話題に。関連する投稿は多く閲覧され、発言から5年近くたってもなお続く状況に批判の声が上がった。
中には、ヒョソンの現在の活動とはまったく関係のない投稿にまで、当時の「安全に帰りたい」という発言を揶揄するコメントを残すケースもあるという。
一方で、こうした状況を知ったSNSユーザーからは、「なぜこの発言がそこまで批判されるのか」「安全に帰りたいというのは誰にとっても当然の願いではないか」と、長期間にわたる中傷そのものを疑問視する声も寄せられている。
一度の社会的発言が長く“攻撃材料”に
K-POPアイドルや芸能人が社会的なテーマについて発言すると、その内容が長期間にわたって本人のイメージと結びつけられることがある。
今回のヒョソンの場合も、2021年に公的キャンペーンで語った発言が、その後の活動とは無関係な場面でも繰り返し持ち出されてきた。
本人が今回の再注目について新たなコメントを発表したわけではない。
それでも、「安全に家へ帰りたい」という日常的な不安について語った言葉が、5年近くたった現在まで中傷の材料として使われ続けている状況は、ネット上で一度広がった批判がどれほど長く残り続けるのかを改めて浮き彫りにしている。
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