韓国のガールズグループNMIXX(エンミックス)の公式YouTube動画で、メンバーのリリーが幼少期に経験した大規模な山火事を思い起こさせる演技のお題が出され、ファンから批判が集まっている。ほかのメンバーも驚き、制作スタッフにお題の変更を求める事態となった。
問題の場面が登場したのは、10月30日に公開されたNMIXXの自主制作コンテンツ『Strange Agent』第2話。批判を受け、該当シーンは動画から削除されたと韓国メディアが報じている。
【公式動画】NMIXX『Strange Agent』第2話
※問題となった場面は公開後に削除されたと報じられています。
「私、演技しなくてもよさそう」リリーの言葉にメンバーも驚き
番組では、メンバーたちが与えられた設定に沿って即興演技を披露する企画に挑戦。その中で、制作スタッフが「家が火事で燃えてなくなった演技」というお題を提示した。
これを見たリリーは「私、これ演技しなくてもよさそうなんだけど?」と発言。ほかのメンバーも驚き、「どうしてこんなお題を持ってきたんですか?」「お題を変えて」とスタッフに訴えたという。
実はリリーには、幼少期に実際の大規模な山火事で被災した経験があった。
故郷を襲った山火事 音楽を始めるきっかけにも
オーストラリア出身のリリーは、2009年2月に同国ビクトリア州を襲った「ブラック・サタデー」と呼ばれる大規模山火事を経験している。
当時暮らしていたメアリーズビルも甚大な被害を受け、町の大部分が焼失。リリーは過去に出演した韓国のオーディション番組『K-POP STAR 4』で、山火事によって多くのものが失われ、外出することや風が吹くことさえ怖くなったと語っていた。
2026年7月の米『Teen Vogue』のインタビューでも、当時の経験について告白。山火事の後、不安や抑うつを経験していたリリーに、母親が音楽を勧めたという。歌うことは、つらい感情と向き合うための手段となり、やがて彼女の人生の中心になっていった。
問題シーンは削除 制作側への批判続く
動画の公開後、リリーの被災経験を知るファンからは、なぜ本人がいる場でこのようなお題を出したのかと批判が相次いだ。
韓国メディア『スポーツ京郷』などによると、制作側は問題の場面を公式動画から削除。しかし、一部のファンからは、映像を削除するだけでは不十分で、説明や謝罪が必要だという声も上がっている。
リリー自身が今回の撮影について、その後どのように感じたのかは明らかになっていない。
一方、彼女の被災経験は過去のテレビ番組やインタビューですでに公表されていた。ほかのメンバーが撮影中にお題の変更を求めていたにもかかわらず、問題の場面がそのまま公開されたことにも疑問が向けられている。
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